埋木でビス穴を隠してキレイめDIY

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どうしても目立つ位置にビスを打たなければならない、目立つ、気になる。
そんな時におすすめのビス穴を埋木で隠す方法をご紹介します。

↓使う道具はこちら↓
【皿取錐・埋木錐】

「埋木」ってなんだ?

いろんな種類の埋木があります(意匠としての象嵌など)が、ここでは「ビスの頭を隠す埋木」と定義しますね。上のテーブルの脚のどこにビスが打ってあるかわかりますか?全く見えないですよね?これはビスを埋め込んだ後に、その上から木を埋め込み隠しているからなんです。

 

DIYでは主に9mmのものが使いやすいと思います。というのも、椅子の脚をビスでつけたい。といった場合、脚は細いので、埋木をするときに径が小さい方がいいんです。(大物家具の場合はあまり気にしませんが。)

 

 


「皿を取れる!皿取錐」

文字の通りですね。埋木錐はさておき、「皿取錐」単体でも威力を発揮してくれます。写真は少し見づらいですが、ビス頭の皿をきっちりと材に埋め込んでくれるんです。そこまでしなくても良いのですが、より製品らしくなりますよ!また、材の端にビスを打つ時は、最後にビスの皿が材を押し出して割ることが多いんです。その皿を先に削っておいてあげる訳ですね。

「木を埋めてビスを隠す!埋木」

さて、こちらが本命の使い方。埋木を見ていきましょう。こちらは皿取錐・埋木錐がセットになって初めて性能を発揮してくれます。

 

埋木の手順としては、ビスを打つ前にまずは下穴と深めの皿穴を開けます。この皿穴の直径が埋木錐の内径と同じになっているんです。深さは任意。大体が6~10mmくらいで良いかと思います。次にビスでしっかり固定した後、埋木の木ダボを作る作業に入りますが、ここで5つのポイントが。

  1. 錐が材に食いつくまでは、上からしっかり押さえ、トリガーはゆっくり軽くひく。「掘る」のではなく少しずつ「削る」イメージ
  2. 埋木の外周が掘れたら、木目に沿って折ること。木目に直行するとキレイに折れてくれません。
  3. 埋めるときは、もちろん本体材料と埋木ダボの木目を揃えます。ダボを作る時も木目が合いそうな場所からくり抜いてください。
  4. 埋木がきつい時は、サンドペーパーで先端を削るか木殺し(金槌で繊維を潰すこと)をしてください。あくまで先端だけ食いつく程度にし、全体を削らないこと。
  5. アサリなしののこぎり でカットすること。(ない場合はノコギリの下に厚紙などを敷いて本体を傷つけない様に)

例:丸棒で埋木してるんだけどダメ?

もちろんありだと思います!アクセントになって可愛いですよね。でも目立たなくするなら、やっぱり埋木錐のダボ。理由は繊維方向の違い。本体材と、どれだけ似た色の丸棒を使っても木口(木の端面)は色が濃くなります。また、硬さも繊維が違うのでサンドペーパーで均一に仕上げようとしても、柔らかい本体材料ばかり削れてしまいます。

必読!埋木に失敗!どうしたらいい?

教室でもよく「あるある」な、埋木の失敗!「ビス打つ場所ここじゃなかった!」「埋木の方が平面より埋まっちゃった!」などなど。そう言った時でも慌てず、抜く方法があります。間違えても、もう一回上から皿取錐で穴を開け直そう!なんて考えないでくださいね!錐がダメになります!


失敗した埋木の抜き方。それは意外にも真上からビスを打ち込むこと。

そうなんです。ビスの構造を利用して、うまくキレイに抜いてあげる方法はこれ一択です(ダボはダメになりますが。)

 

打ち込んだビスが埋木の下にいるビスの頭につっかえて空回りして、その螺旋を埋木が登って出てきてくれる、という原理。動画でご覧いただくと、とても愛らしく出てきてくれます。

(ただし、しっかり接着剤が乾いた状態だと抜けない場合の方が多いです)

 

安物の電動ドライバーでも使えるの?

結論、使えます!(IKEAなどの家具組み立て用の最低パワーのものを除く)低パワーなものは時間はかかりますが、逆にキレイに埋木が作れると思います。ハイパワーなインパクトドライバーは早いですが、埋木が折れてしまったりなどします。その辺はあくまで相性と力加減だけでクリアできるところです。

ハイクオリティなDIYに。ホゾなどの木組みの代わりの本格木工に。いろんなシチュエーションで活躍してくれます。無いと困る優れものなんですね。

 

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